2024/10/14

好きなものに囲まれて生きる

はじめに

大層なタイトルにしてしまったけど、自分が買ったものを自慢したい、という思いがあるのかもしれない。

みんなも自分の持ち物でこれがお気に入り！ってものがあったら教えて。

前置き

大学になって文字を書く機会が減るまで、ずっと同じシャーペンを使っていた。クルトガという、筆圧がかかるとシャーペンの芯が回るタイプのシャーペンで、色は黒がシンプルで好きだった。自分は筆圧が強いのか、2度壊した。壊れるたびに「これじゃなきゃ嫌だな」と思って同じものを買った。「壊れても買い直すほど気に入ったものがあるってなんか嬉しい」という感情になった。

嬉しかった理由は、自分は人からもらったものを長く使い続けるのが苦手だったからだと思う。親が買ってくれた服や誰かがプレゼントしてくれたもの、どれもだいたい長続きしなかった。選んでもらった事実は嬉しいし、ありがたい気持ちは嘘じゃなかった。でも自分が選んだものではないからなのか、好きになりきれないという感じだった。当時は人からもらったものを大事にできない自分が嫌だったし、シンプルに「物を大事にできないって良くない」という気持ちがあってモヤッとしていた。

だから自分も気に入ったものは大事にできるとわかったとき、それがシャーペンでも嬉しかったんだと思う。

親も「あんたは自分で買ったもの以外使わないから」と言って気を使ってくれて、基本的に自分に選択肢を残してくれたからありがたかった記憶もある。

ただ上京するために家具を買ったときは事情が違って、節約のためにも学生向けの安いカタログで一通り揃えた。当時それは当たり前のことだと思っていたので何も問題なかった。でも社会人になってから大学の頃から住んでいた家を引き払って、自分で選んだ家具を揃えた新しい家に住み始めたとき、世界が本当に変わった。それまで家に対して思い入れゼロだった。しかし新しい家はなるべくサイズが合うように家具を揃えて、自分が好きなシンプルなデザインに統一して、秘密基地みたいに家具を配置してみた。そうしたらこれまでにない居心地のいい空間が出来上がった。家で休むことでメンタルが回復するという感覚がわかり始めた。そして、自分が選んだ好きなものに囲まれて生きると生きやすさがぜんぜん違う、と気づくことができた。大学含めて8年ぐらい、本当にもったいない時間を過ごしていたかもしれない、と感じた。

本題

前置きが長くなってしまったけど、最近30代になり身につけるものや普段使うものもお気に入りができてきた、という話がしたかっただけだ。おもしろいのは、高いものがいいわけではなくて、自分が気に入ったものがいいということだ。デザインとか機能性とか、作ってる人の考え方だとか、自分がいいなと思ったものを見つけてそれらに囲まれて生きると自分で自分を肯定しているような感覚になる。

気に入ってるものたち

以下最近自分が気に入ってるものたちを紹介。

TARROW TOKYOの服

もともと社会人になってからシンプルな服のほうが飽きなくていいと思って有名なファストファッションのブランドの服を着ることが多かった。でもTシャツなど頻繁に着る服はワンシーズン着るとぼろぼろになってしまう事が多い。「気に入ってたのにどうして…」という気持ちになってしまうのが悲しかった。（アウターとかは全然よれないのでずっと着てるものもある。）

ハチャメチャに高いわけじゃないけど飽きずに長い年月着れる服を探していたときに出会ったのがTARROW TOKYOの服だった。

ブランドのコンセプトが 「良質な服が長く大切に着てもらえる世界を作りたい。」 でまさに自分が求めてるものだった。ロゴもめちゃくちゃ可愛いので気に入ってる。ロゴのステッカーは買い物やPOP-UP STOREでもらえる。もう着れないけどないと困る服が出てきたら、このブランドに買い替えるような活動を今はしている。

TARROW TOKYOの公式サイト： https://tarrowtokyo.jp/

Google Pixel 8

もともとiPhone SEのサイズ感の信者だったけど、miniシリーズが終わったタイミングでPixelに乗り換えた。最初Pixel 7を買ったけどサイズ感とカメラの出っ張りに慣れない日々が続いていた。そんなある日落としたPixel 7が大破して「修理するより買ったほうが安い」と言われて泣く泣く　Pixel 8に乗り換えた。しかし幸いなことにPixel 8はわずかに7より小さいおかげでめちゃくちゃ手に馴染んだ（大きくて困っていたところわずかに小さくなったのでそう感じただけの可能性もある）。同じ色のGoogle Pixel Budsに揃えられたのも嬉しい。

余談：Googleのスマートリングが出ますように、と日々祈っている。